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■DISCUS
| ■ワイルドディスカス総論 |
ヤムンダ産ヘッケルについて・・
ヤムンダのヘッケルはネグロのそれと比べ青の色が淡い感じがします。しかしながらその青はホリゾンタルラインを覆いかぶさりやすく、全身をブルーに染める個体さえいるほどです。この個体も現地でセレクトした物ですが、水槽内では、お決まりのように青が薄れてしまいました。しかし、いつの日にかステロイドなどに頼らず現地の色を再現したいものです。またこのディスカスは鱗が極めて小さく見えます。まだ計測はしてはいませんが、ネグロの物とは異なって見えます。ウィリーシュワルツは側線縦列隣数が多いことで他と分類されています。もしかすると、これらはウィリーシュワルツのNEWタイプなのかもしれません。
これが現地のムンダヘッケルだ!
ヤムンダ産ヘッケルクロスについて・・
ヤムンダのヘッケルを漁師が持ってくる中に、極数匹明らかにヘッケルと異なる個体がいます。彼らはロイヤルブルーと言い高く売りたがるのだと聞きました。確かにラインの色も濃く、ヘッケルのそれとは異なります。単なるF−1レベルなのでしょうか。隔世遺伝や、遺伝子のシャッフルにより出現した白鳥のようにも思えます。今後の交雑実験データが気になる個体達です。こうしたクロス個体を見ていますと、もしかしたらネグロのヘッケルのみがSymphysodon discus discusで、ヤムンダなどのヘッケルはSymphysodon aequifasciatus discusなのでは・・・なんて考えが浮かんできます。
マリマリ産ヘッケルについて・・
マリマリ産のディスカスは最もウイリーシュワルツの特性を現した魚といえるでしょう。中には、ブラウンヘッケルと呼ばれるホリゾンタルラインの出現しないタイプや、センターバー付近までホリゾンタルラインのある物も少数ではあるが存在しています。一般的な特徴として、体色が黄色〜赤茶色を帯び、ホリゾンタルラインも明るく白っぽく見える事があげられるでしょう。
プルスのディスカスについて・・
典型的なブルーディスカスと呼ばれるタイプの一つと言えます。Jari産の魚も含めてラインははっきりとし地色はオレンジ色のものが多いように思います。
テフェ産のディスカスについて・・
一言でテフェと言ってもそのタイプには色々なものが知られています。たとえば以前よりテフェ湖とテフェ川の個体の違いは知られていました。最近ではアッパーテフェと呼ばれている個体群も入荷しています。確かにこれらの個体群のタイプは異なります。しかしながら個体レベルで見れば重複する物も当然存在しています。このことは改良やブリーディングを行う際、自分の好みはどの個体群にあたるのかをはっきりと認識しておくことが重要であることを意味しています。
コアリ産のディスカスについて・・
1999年11月に調査採集された個体群は、ブルータイプといって良でしょう。中にはロイヤルタイプもいましたが、比率的にはいまいちでした。しかし、背鰭、尻鰭の赤は粉を撒いたようなベンガラ色で、とても特徴的であり、アレンカーとは違った重厚感が魅力の一つと言えるでしょう。また、個体群の中には赤いシミがスポット状に出現する物も見られました。
アレンカー南岸のディスカスについて・・
アマゾン河を挟んでアレンカーの対岸にラーゴグランデと呼ばれる大きな湖があります。そこに流れ込む支流で採集される魚達です。支流や村の名前を取ってカラナンザル、イナヌ、イテルビナ、タライーラ、マタリンパなどと呼ばれる魚達が日本へ入ってきます。当たりはずれは多いけれども色乗りは濃く派手でとてつもなくすばらしい個体が見られます。また体型がすばらしくトップモデルを思わせるほどです。特にカラナンザル、イナヌの体型は非の打ち所がなくロイヤルでなくとも人を魅了するだけの力を持っていると私は思います。しかしながらアレンカー同様、入荷量の少ないのがネックな魚です。
アレンカークリペアについて・・
クリペア部落の前の小さな川で採集される魚達です。こんな場所に・・と言いたくなるほど狭いポイントでした。しかし、ここのディスカスの赤の彩度は他を寄せ付けない物があります。そのため、世界中のブリーダーの意中の的となり、最も美しく、最も高価なディスカスとして知られるようになりました。
アレンカーのディスカス(北岸)について・・
今回、あえてクリペアを除くディスカスは地域分けを行いませんでした。それというのも年毎にの形質が異なるケースが見られた為です。魚の移動によるものかどうかは定かではありませんが、興味深い不思議の一つです。この辺りには、ジャラキ、ジャカレカパ、バハマンサなどの産地があります。これらのエリアはクリペア同様、インディオの居住地として保護されていることもあり巻き網の使用が禁じられています。そのこともあって非常に入荷量は少なく高級品の一つだと言えるでしょう。産地により多少の違いこそあれ、彩度の高い赤色とボディーの丸さはどれをとってもすばらしく美しい魚達ばかりなのです。
ジャタプーについて・・
2001年、21世紀を飾るにふさわしいセンセーショナルな入荷を果たしたディスカスです。私は3ヶ所で採集された個体を見る機会を得ましまたが、どれもすばらしい個体群でした。特にそのライン形状の安定性とロイヤル率の高さには驚かされました。当然、私の血筋に導入すべき魚の一つである事は一目で決めることができる程の衝撃でした。




